Let's learn Japanese with Story Time!
In this page, we will explore English translations of Japanese short story of ”さみしくなかったよ” (SAMISHIKU NAKATTAYO).
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さみしくなかったよ SAMISHIKU NAKATTAYO
きたの くにの たらたらやまに、なかよしの きつねと くまが すんでいました。
あそぶのも いっしょ、はたらくのも いっしょ。
ごはんを つくるのも いっしょ、たべるのも いっしょ。
なんでも いっしょでした。
はるの あるひ。
ふたりが たうえの じゅんびを していると、 「くまくーん、てがみだよー」 と、ゆうびんやさんが やってきました。
くまは てがみを よむと、 「たいへんだ！ まちに すんでいる ぼくの おかあさんが びょうきに なったって！」と いいました。
くまは、おかあさんの かんびょうに いくことに しました。 「きつねくん、しばらく かえれないかもしれない。いっしょに たうえを したかったのに ごめんね」 と いって バスに のりました。
きつねは、バスが みえなくなるまで てを ふりました。
つぎの あさ、きつねは バスていの ある おかに すわりました。
バスていからは、ふたりで うえるばずだった たんぼが みえます。
「ようし！」
きつねは おおきく うなずくと、おかを おりて たうえを はじめました。
やがて イネは、みずを たっぷりと すって ねを はりました。
そして、はっぱを どんどん ふやしていきました。
きつねは、まいにち たんぼを みに いきました。
「どんどん おおきく なーあれ」
40にち たちました。
いつものように きつねが たんぼに いっくと、
「あっ、むしだ！ はっぱが たべられている」
「みずくさや ざっそうも いっぱいだ。イネの げんきが とられちゃう、たいへんだあー」
きつねは サラサラいけに かけていきました。
「たすけてー たすけてよー」
「なにゲロ、どうしたゲロ」
「かもさんたち、おねがい」
「なにガア、どうしたガア」
かえるや かもたちは きつねの たんぼに やってきました。
そして、むしや ざっそうを たべはじめました。
ケロケロ パクパク おいしいな
ガアガア パクパク おいしいね
たんぼは ぼくらの ごちそうだ
たんぼは、あっというまに きれいに なりました。
「すごい すごい。みんな ありがとう」
なつが ちかづいてきました。
たんぼは あおあおと ひろがって、さわやかな かぜが ふいていきます。
「ああ、いい きもち」
よるに なると、たんぼは いちめん、きらきらと ひかりました。
「わあー ほたるだあー。きれいだなあ」
きつねは うれしくて、たんぼの あぜみちを かけまわりました。
ある あつい なつの あさ、きつねが たんぼに いくと、しろい ちいさな はなが たくさん さいていました。
かぜに ゆれる はなを、きつねは じっと みつめました。
「おいしい おこめが できますように」
あきに なりました。
イネは きつねの せたけほども のび、おもい いなほを たらしました。
あるひ、あさから つよい かぜが ふきはじめました。
「イネが たおれちゃうよ。だいじょうぶかなあ」
きつねは しんばいで たまりません。
そのよる、たいふうが やってきました。
かぜが ごうごうと なり、たんぼは あらしの うみの ように おおきく なみうっています。
きつねは、あっちに いったり こっちに きたり、
「がんばるんだよー！ ぼくが ついているからね！」
よるの うちに たいふうは とおりすぎました。
あさひが さして、きつねは はっと めを さましました。
いつのまにか、たんぼの なかで ねむっていたのです。
イネは そよかぜに ゆさゆさと ゆれて、げんきに わらっているようでした。
きつねは、「おはよう。がんばったね」と いって、にっこり わらいました。
そこへ、ゆうびんやさんが やってきました。
「きつねくん、てがみだよ」
その てがみは.....
「くまくん......」
ガタガタ ブルルルル........
バスから くまが おりてきました。
「きつねくん、ながいあいだ ごめんね。おかあさんは、もう だいじょうぶだよ。ひとりで たいへんだったでしょ？」
「ううん、へいき。だって、ひとりじゃ なかったから.....」 と いって、きつねは たんぼを ゆびさしました。
くまが ふりかえってみると......
「あ！」
「ぼく.....」
たんぼには、くまの かおが にっこりと わらっていました。
「ぼく、ずっと くまくんと いっしょ だったから、さみしくなかったよ」
いねかりも いっしょ。
### I Wasn't Lonely - SAMISHIKU NAKATTAYO
In the northern country, in the land of Taratara Mountain, lived a fox and a bear who were the best of friends.
They played together, worked together, cooked together, and ate together.
They did everything together.
One spring day,
while they were preparing for rice planting,
the postman arrived and said, "Bear, you have a letter!"
After reading the letter, Bear said,
"Oh no! My mother, who lives in the city, is sick!"
Bear decided to go take care of his mother.
"Fox, I might not be back for a while. I’m sorry I won’t be able to help with the rice planting," he said as he boarded the bus.
Fox waved until the bus was out of sight.
The next morning, Fox sat on the hill by the bus stop.
From there, he could see the rice field where they were supposed to plant together.
"Alright!"
Fox nodded firmly and descended the hill to start planting rice.
Before long, the rice absorbed plenty of water and took root.
The leaves grew more and more.
Fox visited the rice field every day.
"Grow big and strong," he encouraged.
Forty days passed.
As usual, Fox went to the rice field, "Oh no! Bugs! The leaves are being eaten!"
"There are also lots of waterweeds and wild grass. The rice's strength is being taken away, this is terrible!"
Fox ran to the Sarasara Pond.
"Help! Please help!"
"What’s up, Ribbit? What happened, Ribbit?"
"Ducks, please help!"
"What’s up, Quack? What happened, Quack?"
The frogs and ducks came to Fox's rice field.
They started eating the bugs and wild grass.
Ribbit ribbit, munch munch, delicious.
Quack quack, munch munch, delicious.
The rice field is our feast.
In no time, the rice field was clean.
"Amazing, amazing. Thank you, everyone."
Summer was approaching.
The rice field spread out lush and green, with a refreshing breeze blowing through.
"Oh, this feels so nice."
At night, the rice field glittered all over.
"Wow, fireflies! How beautiful."
Fox was so happy, he ran around the paths in the rice field.
One hot summer morning, when Fox went to the rice field, there were many small white flowers blooming.
Fox stared at the flowers swaying in the wind.
"May delicious rice be produced."
Autumn arrived.
The rice grew as tall as Fox and hung heavy with grain.
One day, from the morning, a strong wind began to blow.
"The rice might fall over. Will it be alright?"
Fox was very worried.
That night, a typhoon came.
The wind roared, and the rice field swelled like a stormy sea.
Fox went here and there,
"Hang in there! I’m with you!"
The typhoon passed during the night.
When the morning sun shone, Fox suddenly woke up.
He had fallen asleep in the rice field without realizing it.
The rice was swaying in the gentle breeze, looking as if it was smiling cheerfully.
Fox smiled and said, "Good morning. You did well."
Just then, the postman arrived.
"Fox, you have a letter."
The letter was from...
"Bear..."
Rumble rumble...
The bus arrived, and Bear got off.
"Fox, I’m sorry for being away for so long. My mother is alright now. It must have been tough by yourself, right?"
"No, it was fine. Because I wasn't alone..."
Fox pointed to the rice field.
When Bear turned around...
"Oh!"
"Look..." The rice field had a smiling face of Bear.
"I was with you the whole time, so I wasn’t lonely."
They harvested the rice together too.